写真 永遠を突き放したいから旅に出る 日々はまるで虚ろいだから 食べたいものと飲みたいもので 満たされていく とあるひとりの女優が 数十センチ先にいたとしても 彼と彼女は交わることはない 文字通り 日常のなかにいるのは 錯覚かもしれない Tシャツを着たい日に ネクタイをしめなければいけないように 風で泳いだ 君のスカートの残像が 見えた白の下着よりも 目に焼き付いて離れないのと同時に 一瞬にして消えていく 感情の痛覚を ある人が写し出すそれは とても美しい気がする