月別アーカイブ: 2013年7月

人と語ったひと

何故だろう

知識をどれほど有していても

そこに感情や本質は必要としない

知識の優劣は人間の知恵のなかの話でしかなく

過去を振り返ることに意味がある

螺旋のなかの知識の応酬に

喉が渇き

汗が出る

どうしてなのか

無差別の大量殺戮

一部の人間で決められた争い

小さな欲望の末路

ひとりの人間に対して

敬意をはらい慈しむ

人々に差はないであろう

生きる時代と知識や感情の

作り上げた細く薄い世界のために

未来という不確定な幸せのために

血を流し

目をつぶる

人間の小さきこと

語られた人はひとであり

知識の人もひとである

愛の人もひとに過ぎず

争う人もひとだと知った

今も地球は自転している

そしてぼくもそのうちの

人と語ったひとだろう