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朝の手前

今目の前の勇気を
口に放り込んだら
こわいものなんてないはずだから
勇気を振り絞って勇気を口にする
なんて矛盾
愛を買ったり
お金をお金で失ったり
いろんなものが鈍化しているのは
わたしの左胸の一部分だけではないだろうし
いつの間にか終わったテレビの
ざわつきを夜の静寂のせいにしているのは
やっぱり違う
接続詞がマイナスに働くのは
コーヒーカップを昨日割ったからでも
大きく転んだからでもなく
わたし自身の問題であったりする
そういえば今日
横断歩道に立つ人を見落とした気がする
まず謝らなけばいけないのは
そこだ
沈んだはずの太陽が
また顔を覗かせる前に
わたしは我慢とともに
布団へ潜り込む
それはつまり
なんでもない朝の手前