ぼくは昨夜夢をみた
夢は目が覚める直前にみるらしいので
正確には昨夜ではなく今朝なのかもしれない
具体的にどんな夢をみたのか
さっぱり覚えていないが
ぼくは夢をみた
良い夢
悪い夢
どちらにしても夢は
あまり居心地いいものではなかった
ぱたんっとドアが閉じてしまうような
ちくっと針で刺されたときのような
一瞬の出来事
そしてなにかが変わってしまったような出来事
ぼくはなにかを愛していて
ぼくはなにかに愛されていた
その愛に気がつきながら
目の前の快楽に溺れている感覚
夢とは雪の結晶のように儚い
人であるが故に
人であろうともがく故に
ぼくは夢の在処を探して今日も
何処かで眠りにつくだろう