月別アーカイブ: 2020年6月

ペットボトル入りの水

ペットボトルに入った水をわりに好んで飲むのだけれど
決まっていつも思うのは
ぬるくなると途端に不味い
冷えているときは美味しかったのに
でも冬はそんなことない
冷えすぎた水はお腹に悪影響だから
常温の水を飲む
ちょっと待てよ
よく考えたら夏の常温と冬の常温は間違いなく違う
夏の常温はもうお湯に近いかもしれないし
冬の常温は少し冷えた水かもしれない
水なんて味のない
なんてことを言う奴は放っておけばいいし
買うほどのものじゃないよ
なんて皮肉る奴は旅に出たことがないのかな
と逆にこちらが皮肉を言いたくなる
確かにその土地のその風土の水は
特別であり親しみやすい
水の美味しい土地は
お酒だって美味しい
ご飯だって当然に美味しいと思う
ああ、なんて贅沢なんだろう
旅に出て
人に触れて
風を感じて
歴史に触れて
美味い料理と美味い酒をたのしむ
ああ、旅が僕の心を加速させていくのに
と暑くなりすぎたリビングで
ミネラルウォーターを飲みながら
ひとり思い馳せていたのだった