青白いリンゴ 転がった 青白いリンゴ ひとつ、そしてひとつ。 石畳のうえを 時間に逆らうかのように 小さなリンゴ ひとつ、またひとつ 大きな弧の一辺に 吸い込まれていく 酸味の強いリンゴ ひとつ、またひとつ 頬張っていく