朝の隙間

朝目覚めて
歩くまでのあいだ
の数分

一日のうちで
最も清潔な時間

ですね
と天気予報を見ながら
思い

ひとまず
家のまわりを
一周する

あるときは
ヨーロッパだし
あるときは
どこでもないのだけれど

家の隙間から
太陽見えて

自由の気持ちになって

あくまでも
朝において

限られていて

とても
限られていて

じぶんを忘れていて

はっとしながら
野良猫と目が合った

カラスとは目が合わない

回覧し忘れた回覧板が
まだ家にあることを思い出す

黄色い
菜の花と小学生

わたしの班は
どこだろう