溢れて溢れ。

平らなことばが
もう少しほしい
顔を洗って
洗濯物をほして
たたんで
テレビはカラフル
車は行き交う
平らなことばが
やや足りない
キッキンから
外を眺め
本を読む
静かだと
思う
お店の情報は
溢れ
あるいは
発信が過ぎて
電車の警笛が
聞こえない
カーテンにぶら下がる
昼夜の境界
終わらない
つぶやき
やや
瞬間が目立ちすぎて
一日すら見分けがつかない
ぼくも
その一部と
なり
解けていくのか
溶けていくのか