日がな一日

届くはずのない言葉を
いくら散りばめたところで
この目で確かめられなければ
意味はない
苦しみも悲しみも
怒りや憎しみだって
今の僕から見れば
あなたのひとつである
しかし
日がな一日考えていても
想像の域をこえない
朝確かめにも行った
だけれど
まだ想像はあらゆる状況を
複雑に差し出してくる
感情を一旦
遠くに放り投げる必要がありそうだ
何年か前に捨てた
あの場所へ
帰ろう