なつ

わたしの窓辺に
夏がくる
一輪挿しの向こうに
蒸し蒸しとした
夏がくる
あそこに見える
陽だまりは
わけ隔てなく
わたしはこちら側で
夏を忘れ
そして幾ばくかの夢をみた
夏がくる
色と色に挟まれた
想像よりも
暑い夏が