空の星 あの星は わたしが育てた星だ 悲しみを問いかけ 歓びを分かち なにより夜を灯した そちらは風が吹かないらしい 星は風を羨ましがった こちらは雲に覆われ雨が降る 星は雲を邪魔だといった わたしはわたしが育んだ あの金色の星を 荒んだ大地の真ん中で 瞳を蒼く凍らせる わたしはあの星を愛でている 両手を高くあげて 永遠に続くあの漆黒を そして想像をかき集めながら わたしはわたしとして あの星を誰よりも 分かち見つめている