刹那

最高の最低は

呆気なく

更新される

足踏みだと

思っていたら

地団駄だと

教えられ

信頼は

嘲笑われ

精神は

深い眠りに

苛立は

朝刊に

ぼくは

無欲を望み

ぼくは

きのうから先を

拒み続ける

あしたは

たぶん

欲望に

溢れている

この指の

隙間でさえも

さらさらとした

刹那のざわめき