ぬり絵

描かれた枠に
色を塗ること
赤、青、黄、
茶、黒、紫、
絵を描くのではなく
色をつけること
感じた色を映すこと
いつしか
太陽を赤として
空を青として
森を緑として
見えない部分は白として
定めたことなどないのに
教わってもいないのに
色をつける想像を
あるいはファンタジーを失っていく
わたしの色に間違いはない
時間や速度で変化して
子供と大人で区別して
色は感情のひとつひとつ
世界を見つめる色彩
子等は知っている
色は混ざっていくのだと