三月三日

幸せになってください

と云ったのは

別れの言葉で

ありがとう

と云ったのは

さようならの言葉で

元気で

と云ったのは

諦めの言葉で

どれほどの時間が必要なのか

何年経ってもわからない

ひとりがひとりに

慣れるまで

幸せもありがとうも元気も

続いていく

今日がたまたま

三月三日であったように

来年もきっと

幸せがやってくる

あなたのためにと

唇を噛みしめた言葉が

やってくる

あとは長い長い時間に

任せるほか

ないのか

あるのか

どうか