ゼーレ

魂のするほうへ

内臓から

あらゆる臓器の末端から

関節から

あらゆる肉体の節々から

納得のいく方法で

傾きかけた夢から

選りすぐりの現実問題から

たとえば

夜のバイクのように

たとえば

明け方の少女のように

宛ら音楽の在り方のように

魂のするほうへ

歩く

自らの意思で

社会の歩幅で

魂のするほうへ

たとえのない

すべてになるように

震えるほど

黙るほどに

ぼくらといえど

意識はこえない

すべてが発する温度から

情景から

あらゆるすべての行方から

自らのするほうへ