流れていく言葉たち

時間とともに言葉たちは
そろそろと流れていくのだと思っていました
だけども言葉は少しの違いで
思わぬ気持ちを生むようで
それを感覚の違いと云うのなら
わたしはなにも云えません
只、言葉たちは
いつでも声をそろえてくれます
時間のはざまに落としこんでくれます
とてもロマンチックなことに
わたしたちは言葉を綴れて
言葉を愉しいと思えるのです
ふと何故の言葉たちがいます
それは自分のなかで考えれば
いずれ変わるかもしれないが
なかなかそれができないのです
今、遠くに潮騒が聴こえる
わたしはそこになにかを落としてしまった
じっくり眠って
じっくり佇んで
気がついてしまいました
人と共に言葉たちは
すらすらと流れていくのでした