夏至

一年で一番

昼の時間が長い日

それが

一日どんよりとした雲に覆われ

雨がしとしとと降り続き

一年で一番

昼の時間が長い日は

あっという間に夜になった

本を読むにはちょうどよく

文章を書くにもちょうどよかった

長い昼間よりも

長い夜がこれから

音もなくやってくる

一年で一番

なのか定かではないが

枕元に本を放り投げて

こうして

どんよりとした空を見ながら

果てしないなにかを想った

一年で一番

なんて

明日になれば二番かもしれない

なんてことを