雨がふる夜。

本をよむ
雨がふる

雨がふる
本をよむ

木々の影が
かたむいて

ベッドにもたれて
首を傾げる

雨がふる
夜。

本をよむ
雨がふる

やむまでは
よんでいられない

雨と本の
においが交じわる

これも
文明の蓄積

そのひとつ
そのひとつぶ