深愛 あいが深いほど その色はとにかく濃く濃く そして色褪せやすい 薄く薄く あたかもなにもなかったかのようなほど ほかの色と色を合わせていく 忘れられない日 なんて口が裂けても言えない 言えない? 言う必要がない 起きぬけに思い出した記憶とか 昼食に考えた記憶とか まったくもって一人称 あいが深いほど 瞳の奥がみえなくなっていく