日焼け 真っ赤にやけた 太陽をうつしたみたいにして 真っ赤にやけた あの娘と話をしたときの ぼくのほっぺのようにして ぼくのほっぺは ぼくにはみえないから 赤かったのはぼくの心で うれしかったのもぼくの心だ 真っ赤にやけた 目玉も乾ききって 文字すら霞む ああ、夏が過ぎていく ああ、蝉が路上を羽ばたく 真っ赤にやけた 子供の頃にたべた 焼きおにぎりみたいにして プールサイドで 子供らが騒ぐ