パ行 カラダにたまった熱が 窓から入る夜風によって 静かに冷やされていく 自分先行の言葉が ぼくの手足を縛り そして頭の中を 見えないほど細かく 分解していく 一見してそれは 変わりのないもので ぼくは夜風にいつもどおり触れる しかしぼくはもう まるで違う装いをしている ひとつとして繫がっている場所は 頭の中には存在しない 見た目はなんら変わりなく見えるというのに まるで違う装いをしている 今一番必要なものは パ行だと悟るほどに