薄緑

わたしの目から
こぼれるのは
渇ききった泪で

それは
春の終わりか
いや
躊躇いか

静止する
ありきたりな
社会常識のなかで

退屈する
しみたれた
譲り合いのなかで

わたしの胸を
遮るのは
薄緑した雲のことか