雨たまる

水たまりには
現実と想像が混ざっています
陽を弾くように
水面が輝いてみえます
また雨は降ります
とめどなく降ります
わたしは傘を手放して
全身で雨をとらえるのです
水たまりはまたつくられて
わたしはそこに交わり
夢をうつす感覚を思い出すのです
現実か想像か区別はつかなくても
とめどない雨を
また全身でとらえればいい
ただそれだけのこと
現実と想像
ふたつを日日のなかへ
日日のなかのひとつへと
また日日を数えて
雨を待ちわびるのです