蒼く黒い夜

なにかの加減で
自分を見失ってしまい
気がつくと一日が終えていたりする
娯楽は更なる混沌を呼び込むばかりで
食べることも思考することもできず
ただ想像だけは美しく
しかし実際は
布団のなかでじたばた
まだ夜
蒼く黒い夜
ふと窓を開けると
月明かりで輝く世界
生きているんだった。
吸い込んだ空気は
静かな記憶の味がした