月別アーカイブ: 2014年6月

意識

深く覆い
大きく広げ
すべてを境界線にして
届かないところに
なにもかもが存在するような
現実想像
どちらでもない
何者でもない暗闇
深く広い箱

音も響かない
空気も動かない

ただ存在だけは確かにあって

叫んでも叫んでも
聞こえない私の声
流しても流しても
見えない私のかなしみ
意識だけが
あたまを巡り
狂ったものまで
空間に消されていく

狂っても狂っても
聞こえない

ただ存在だけが確かにあるのだという

どこまでも続く遠くに
永遠が野放しにされて
私の肉体を
ただの意識に変えていく

ただ存在だけが確かに深く広がる

善も悪もない
ただの意識

底の概念が飛んだ
ただの容れ物に
思考はもう必要ない