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セゾン

五月の風が吹いて
僕と君は走ったりした
苦いと笑えば
酸っぱいと泣いたり
甘いと叫べば
寂しいと消えゆく

五月の風が問うて
またねが夕陽に帰っていった
今日を日めくりしては
十年後の未来を知らない

ハッとしている間に
ホッとしていることに
何故かどこかで
五月の風がとおりぬけて
街の中の街の角をさらっていく

愛しているの言葉を言って
さようならの言葉を言って
翌月には雨が降って
地面が濡れて
濡らされていくのだから
ほんのり口の中に苦味を残して
次の季節をお迎えする
そんな準備