真っ暗闇 真っ暗闇で目を閉じる 真っ暗闇は目を閉じている以上に暗く 開けても閉じても 真っ暗闇にいるのだった やがて身体が真っ暗闇に慣れ始める 見えなかったものが たちまち見えるようになる 忘れていたものを 思い出すようになる 午前四時は午前二時より 僅かに明るく また少し 骨が軽くなっていく 真っ暗闇はまたやってくる