月別アーカイブ: 2019年2月

昨日までの日々

ありがとうと
さようならが
同時進行している

怒りに任せて
流した涙か
打ち砕かれた後の
優しさか

道端で干からびていくだけの
昨日までの日々が
わたしの死によって消えた

血も流れない
法律にも裁かれない
永遠の死

そして創造される
明日からの日々に
わたしは生かされていく

期間限定のドリンクが
今年もやってきて
一喜一憂する

季節はずれの花が
咲いて
一喜一憂する

繰り返される今に
飽き飽きして
縋るようにして
倒れていく

まだいない
もういない

空から不意に
落ちてきた一粒
見上げた空には
文字通り雲ひとつない

一般の中にいながら
周りを見渡せば
誰ひとりとして
同一は存在しない

遠くの空で
また誰かが産声をあげている