昨日までの日々

ありがとうと
さようならが
同時進行している

怒りに任せて
流した涙か
打ち砕かれた後の
優しさか

道端で干からびていくだけの
昨日までの日々が
わたしの死によって消えた

血も流れない
法律にも裁かれない
永遠の死

そして創造される
明日からの日々に
わたしは生かされていく

期間限定のドリンクが
今年もやってきて
一喜一憂する

季節はずれの花が
咲いて
一喜一憂する

繰り返される今に
飽き飽きして
縋るようにして
倒れていく

まだいない
もういない

空から不意に
落ちてきた一粒
見上げた空には
文字通り雲ひとつない

一般の中にいながら
周りを見渡せば
誰ひとりとして
同一は存在しない

遠くの空で
また誰かが産声をあげている