このさい

スイッチひとつであたたまるというのに
なにひとつとしてあたたまらない
快楽に腰掛けて読書したせいかもしれない
昨日から降り始めた雪に
思い出すことはあっただろうか
女の子は赤で
男の子は青で
そこに感覚としてのニュアンスはあったのか
わずかに重複よ
好きなものを食べたいのではなくて
面白いものを見たいのではなくて
そこに理由を求めたら
一部分が絶望よ
繰り返される日常に
外部は拒絶されるべきだとしても
そろそろ私の魂を
起こさなければ
わずかに手遅れよ