境目

そして、つまり、

わたしは夏でも長袖のシャツと長い靴下を着る

アルパカと羊と山羊の違いがわからなくなって

古くて長い物語を読むことにする

季節とはどこからどこまでで

舞台と舞台裏と客席とそれ以外は

彼と彼女とあなたとわたしとそれ以外のように

儚くて、慌ただしい。

さみしいとかなしいのちょうど境目に

生きる心地があるんだって

云ってみたけどつまらない

あたたかいものを飲んで過ごす午後みたいに

歩いている