うつろ、い

鳥のさえずりで目覚めても
昼間に罵声を浴びる
月の光に救われてもまた
朝の時計にしどろもどろ
あなたのどのくらいの
そしてどの部分を知っているのかも
ぼくは知らないのに
ぼくを箱におさめようとしている
包みもないし
リボンもないのに
宛先のない宛先に
ぼくの知っている人がいたら
安心するかもしれない
乾いた眼球を潤す術を
あした以降に教えられたい