わすれてしまった今日の一日

朝、震えるように起き
欲に導かれるままに出掛けた

求めるから渇いていくのだ
風呂とトイレと洗面を洗い
それぞれの位置を確かめる

欲にまみれた温度が下がる
温度のない思考は
気持ちのよい午後

人々のあらゆる会話が
私の関節をきしませるのを
気がつかないようにしていた

紙切れに翻弄されながら
時間に臆しながら

私はまだ
言葉によくもわるくも
依存している

つかぬことを訊くが
あしたはきのうと
同一なのだろうか