月別アーカイブ: 2018年2月

溺れる

やらなければいけないことがいくつかあるはずだった
綺麗事で済ますことができるものもいくつかあった
でもどれも不適格で不適合で無愛想だった

あらゆるものが満ちて欠けている世界のなかで
ひとり居座ることの空しさと快楽に押しつぶされそうになりながら
膨大な食事をとり過剰な飲み物を摂取する

正しいものがわかっていた昨日も
苦しいものがわかっていた昨日も
気がつけば今日に吸収されていなくなった

せめてからだだけでも
わたし自身のからだだけでも
快楽に溺れて溺れてひたすらに溺れて

さみしむように溺れていたい
ついさっきを忘れてまでも
忘却に腰掛けても尚