振替休日

半透明なグラスに水を注いで
その水を飲んでいるときに
朝日がのぼってきた

手が届きそうな雲を見上げて
私のちいさな実用的な車を走らせる

私にとって必要不可欠なものたちを
調達するために

三十分かけて向かい
三十分かけて帰る

その合計一時間のあいだに
風が強くなり
私の上空にいた雲は
知らない国の知らない人々の上へ行ってしまわれた

そして、今
度重なる言葉の群れに目配せしながら
辛辣な生活水準を満たす日常に飽き飽きしながら

チョコレートとコーヒーに
寄りかかって眠る