欲求と夜と

ときどき
むしょうに
かぎりなく
しょうどうてきに

欲して
求めて
じたばたするとき

アイロンがけをする
伸びていくシワ
熱と重み
そして蒸気

整頓されていくシャツ
整えられたハンカチ

この日
この瞬間に
わたしはここからいなくなる

欲求は熱とともに消えていく

窓のむこうは
夜の中間だった