せかい感

連続する螺旋
から
交差する光の個々が
集合して
せかいになろうとしている

見えているものそれ自体が
実態を持たない恍惚で
見えていないものそれ自体が
自我が持たない感情で

過ぎいく速度
から
停止する光の個々が
記憶して
おのれになろうとしている

連続する螺旋
遠ざかる記憶
退屈なきょうあす
現実なきのうきょう

笑いながらかなしめ

塔の上まで
ひたすらのぼればのぼれれば