なつのけはい

あめがふるまえに
梅雨があけた

とたんに
せみがなきはじめて
くうきのつぶが
すこしふえた

梅雨があけた
あめがふるまえに

なにかにむかうとき
どこかでだれかが
おたけびをあげる

あまみをすこし
わけあたえながら

なつのけはいを
かんじながら