ふかん

抗いようもなく
やってくる明日
じぶんを追い出したいと願う

明日
なにをして
なにをかんがえるのか

なにもないまま
積み重なった日々が
わたし自身に浸透する

苛立ちながら
移動し
苛立ちながら
帰宅する
そして
怯えながら
目を閉じる

雨上がりの坂道を
無防備のまま
歩いて

サンダルに泥が入り
苛立つ

動画を再生して
文字を追って
絵を想像して

熱の放出が
足りないせいなのか
まだじぶんがいる

夜の鳥が
ひっそりとしている
まだじぶんがいる