見えないままで見えるまで

あまりに整頓しないので
くつ下の左右を決めた

エルとアールで
区別できればそれでいいが
大概そんなものはなく

右の親指感
左の親指感
で区別され

ますます爪は鋭さを増し
エルもアールも
もはや不要

片足だけに
頼っていると
すぐに疲弊するよ

色あせた君らに
お礼を言いつつ
左右を入れかえる

でも
太陽は東から昇り
西へ向かって染め上げる

考えることが
不要のときもあると
言われた気になっている

見えないままで
見えるまで
朝日を体内で
待ちわびていた