夜の連動

開きながら
閉じようとしている
夜の連動についていけなくなる

それは重くなっていく目蓋のせいなのか
わたしの頭に浮かんでは消える
救いようのない欲望のせいなのか

近頃写真というものに
色づけされていないから
わたしは一体
どんな顔しているのかよく知らない

考えただけでも
少しぞっとするけれど
わたしの脳みそが今しがた
紫色になっている気がしてならない

他人のふりして
夜の連動を
徐行していくことにする

つまり
ほんとうに
それはそうとしてそうなのです。