ふとんに包まる朝そのとき

転がるように合わさった
まま

宙を見つめて
ひとりごとを云う

きれいな指先をしている

かれこれ
好きなことを忘れていることに
慣れつつあり

それでも
自由を手にしている実感は
わずかに残っている

自由なんて自分勝手な
骨のない生物

きょうに関わることより
あしたを忘れることのほうが

よほどしんどい

転がるように合わさって
まま

もう少しだけ
ねむってみる