缶ビール居眠り

一杯だけ
のんで
少しだけ
たべて

トップコートのポケットに
手を入れながら
知ったふりした街を歩く

と、ぼくは想像する

想像しながら
缶ビールをのむ
のんだまま
少しだけねむる

のんだまま
ねむったから
朝はまだ少しだけ
遠くにいた

ぼくはいま
階段の何段目に
足を置いているのだろうか

と、想像のような現実