せいぶつ 夜 なにかを 遠ざけるようにして たべた たべものが 夜中 ばたばたと あそびまわり わたしの 右足の親指から 左後頭部の一部分まで 震えていく 朝 生きるだけの たべものを たべようと 思いながら 近づいてくる 足音に怯え 昼 たのしいほどに からだが痛み わすれるように たべて たべながら なにかを 遠ざけるようにして 夜 にまた帰る あばれた 不明なそれらは 左耳の後ろに隠れているが わたしは それを知らないのだ