決断 遥か彼方から きた私と 向かいの家の黒い犬は 同一で異種 テレビを捨てて 本を拾って お金を丸めて パンをかじる 形のない 時計の針を 少しだけ動かしたいと おもい 電車に乗る 少しだけ眠って また電車に乗る たぶん 朝がくる スコッチの瓶を 床において ぜんしんを横にする ラストチャンスは 決断だと 呟いていた。