おはように向けて

話の終わりがあるから
ぼくは布団に入って
おやすみ。
といいます
羊なんて出てこないし
ましてや
夜中にトイレなんていきません
目を閉じれば
新しい世界が開いて
良くも悪くも
色彩は限りなく広がり
こころの幅も振れます
ほんの一瞬だけです
寝返りをうって
目を開いて
おはよう。というとき
話の始まりが始まります
ぼくは
こうして一日を数えています
意味もなく。