ぼくらの毎日

冬になったら
マフラーまいて

春になったら
さくらです

夏になったら
氷をたべて

秋になったら
紅葉です

寒くなったら
あたたかく

暑くなったら
ひんやりと

ぼくら目線の毎日に
風が強く吹いています

かなしみは言葉でしかなく
大きな雨を降らします

大地が揺れて
海が荒れる

ぼくらはこの星に
謝りもせず

ぼくら目線の毎日を
目に見える物のためだけに送っていて

かなしみに明け暮れて
苦しみに恐れるうちに

夜と朝が
遠ざかっていきます

清らかな朝も
静かな夜も

ぼくらの呼吸と同じくして
すぐそこにあるというのに

ぼくらは
忘れそうになっている

この空の丸さを
この海の広さを

あしたもきっと
この星はまわります

ああ
雨が降ってきました