時間を待つ

時間は常に一定のリズムで刻んでいく
時間は人を待たないし
人も時間を追うことはできない
そこには時間のレールが敷かれているだけで
そこに乗ることができるか
あるいは速度のようなものを感じることができるか
ということでしかない
乗り遅れた電車は見えていても
過ぎてしまえば触れることすらかなわないのだ
次の電車を待って
うまく乗り込むだけだ
そこにわたしはふたりいない
たったひとつのわたししかいない
時間のリズムを自分のリズムに合わせることが
今はなにより不可欠かもしれない
答えもまた一定に過ぎていくが
次の時間を待つのはこちらなのだろう
時間は人を待ってくれない
来るべきときに自ら仕掛けるそのときまで