森に囲まれて

音がなく
光がない

限りなく無に近い
というだけであるけれど

何故か
なにもないように思える

虫が数匹飛んでいるのに
木の実が屋根に落ちるのに

限りなく無に近い
ただそれだけで

僕の意識が現れる
僕の意識が音をたてる

今なら
冷蔵庫でさえ親友と呼べそうだ

しかし
朝は等しくやってくる

雨が降ろうとも
夜が長くとも

ああ
僕の数日は言葉にもならないのだ