青白いリンゴ

転がった
青白いリンゴ
ひとつ、そしてひとつ。
石畳のうえを
時間に逆らうかのように
小さなリンゴ
ひとつ、またひとつ
大きな弧の一辺に
吸い込まれていく
酸味の強いリンゴ
ひとつ、またひとつ
頬張っていく